top of page

『ベビーシッター』

14: 本当にあった怖い名無し 2012/06/26(火) 00:52:40.25 ID:NtcENNrqO

これはアメリカでのお話です。 
若いお母さんが、出かけるために子守り(ベビーシッター)を 
雇いました。派遣されてきたのは、移民としてアメリカに渡った外国人女性でした。英語はカタコトでしたが、婦人は彼女の国の言葉が話せたので問題はなく、早速来てもらうことにしました。 
ある日、奥さんはいつものように子守りを呼んで家を出ました。 
外出先で時間ができたので赤ちゃんの様子を聞いてみようと 
自宅に電話をいれました。 
「今、寝てます」 
カタコトの英語で子守りは応答しました。奥さんはちらりと 
腕時計を見てから、子守りの故郷の言葉でこう言いました。 
「そう。じゃあそろそろ起こしておいてくれる?」 
「はい。奥さま」 
婦人は満足して電話を切りました。 
ところが、彼女はたいへんな間違いをしてしまったのでした。 
ベビーシッターの国の「起こす」という言葉には、 
実はもうひとつの意味があったのです。 
「調理する」です。 
夕方になって奥さんは帰宅しました。出迎えに出た子守りに言います。 
「赤ちゃんは?」 
「はい。奥さま」 
子守りは台所にとってかえすと、オーブンから取り出した肉をトレーにのせて運んできました。 
「奥さま、言い付け通りに、調理しておきました」

bottom of page